二次元好きの自分がBLオタクになるまでの話

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この手のコラムを読んでいると、だいたいBLとの出会いは「姉の部屋にBL漫画があった」、「彼女が腐女子だった」というものが多いのですが、私はそういった出会い方をしていません。
自分に姉、妹はいませんし、腐女子の彼女がいたこともありません。では、どこでBLにハマったのかというと……検索エンジンの「画像」です。

実は私、リアルの女性と男性が出演しているAVが苦手でして。
とくに無修正モノがダメですね。なんというか、人間の生々しい部分などを見ると引いてしまうんです。
これに関しては「慣れだよ」「一生童貞だよ」などといわれますが、性癖は人それぞれ。私はこういう自分の性癖を受け入れています。

そんな私がお世話になっているのは……そう、エロ漫画です。二次元の女の子たちには大変お世話になりました(今でもなっています)。
自分の場合、性格が消極的で根暗ということもあり、漫画の世界では明るくてカワイイ女の子が積極的に攻めてくれる……というのが好きなので、そういう女の子が主人公で出てくる漫画を日々追求していました。

そんなある日、ある単語で検索したときのこと。
その単語は日常でもよく使われている言葉で、とくに深い意味などを持つワードではありませんでしたが、なぜかBLエロ漫画が「画像」に表示されたのです。

「BLに用はない……」
潔く画面を閉じようとしたのですが、どうしようもなく気になる自分がいました。
そして数秒後、そのサイトを閲覧している自分がいました。

そう、その主人公の男の子がドンピシャで好みだったのです。
これはもう仕方のないことですよね。私はあらがうことを止めてBL漫画の本編を読むことに。

(いい……すごくいい……)
「男なのにBLなんて読んで……」という謎の後ろめたさも合わさり、これまでにない興奮を覚えたのです。

それからというもの、私はちゃっかりBL漫画で自分を慰めるようになりました。

BL漫画は種類が豊富、だから飽きない

BL漫画

かれこれ10年くらいBL漫画を読み漁ってきましたが、私が個人的に思うに男女の漫画(エロ、非エロ含む)よりBLのほうが種類、ジャンルが多い気がするんですよね。
青春ラブコメストーリーもあれば職場恋愛、やおい(ヤマなし、オチなし、意味なし。つまりただのエロ漫画)もあります。

ここでBLについてまったくご存知ない方のために超基本的なことをお伝えするのですが、BLの世界では必ず「攻め」と「受け」が存在します。
攻めは挿入をするほう、受けが挿入されるほう、です。

この攻め、受けのキャラクター性、性質の組み合わせは相当数存在しており、私も正確な数は把握できておりません。
私が一番好きなのは「黒髪受け」ですが、これは説明不要ですね。黒髪の美人系がぐちゃぐちゃにされるのがたまりません。
ちなみに「黒髪受け」があるということは「黒髪攻め」も存在します。
BLの世界では「攻め」と「受け」が変わったら違うストーリーとみなしますので、「黒髪」単体が好き!という方で攻め・受けのポジションにこだわりがない方は2倍楽しむことができるのです。

ほかにも「天然受け」「美少年受け」「ノンケ受け」など、たくさんの○○受け、○○攻めがあります。
「ノンケ受け」はノンケ、つまり男性同士の恋愛、セックスに興味がない人が受けになることをさします。
「ゲイじゃないのに……ッ」といいながら快感に溺れていく展開は最高ですよ。

また、BL独自の設定も存在します。
たとえば……「誘い受け」。
これは「誘う」=攻めと見せかけてバリバリ「受け」という設定をさします。

それから、「オメガバース」。これ、もともとは海外で発祥したBLの設定でした。それが今は国境を越えてNLでも使われるようになったんですね。

あとは「メス堕ち」「クズ攻め」なども人気ですね。
BLって基本的に女性が読むことを前提に描かれているんですが、エロに関しては結構容赦ありません。
というか、女性のほうがエロには厳しい(笑)
男性向けのエロ漫画と変わりない描写、しかも絵が圧倒的にきれいということもあり、個人的には男女のエロ漫画より「エロ」を感じることもあります。

BLを読むようになってから思うこと。それは「女の人が求めるエロ」と「男の人が求めるエロ」は違うということ。でも、私はその両方を楽しむことができている。これって結構面白いことだなと思っています。
食わず嫌いをしてしまう方もいらっしゃると思うのですが、少なくともこのブログを読んでいる方は「ちょっと気になっている」方だと思います。
「なんか最近飽きてきたな」「エロ漫画もマンネリしてきたな……」
そんなときにはぜひBLエロ漫画で新しい扉を開いてみませんか?(笑)

性癖は増えるが性的対象は変わらない

BL漫画

上記でお伝えしたように、私は男女のエロとBLのエロ両方を愛読しており、それぞれに「好きなキャラクター性」「好きなシチュエーション」があります。

しかし、現実の世界ではというと……特に変化はありません。
男性を好きになったこともなければ、漫画の世界のように自分が「ノンケ受け」になることもありません。ましてや「アナルが疼く……」なんてこともありません。

私はあくまでも「エロ漫画の中のBLというジャンル」として楽しんでいるだけなのです。

最後に。
長々と語りましたが、私はBLを書店で買ったことがありません。
やっぱり男性の自分がゴリゴリにエッチなBLエロ漫画を持ってレジに行くのはさすがに厳しいものがあります。
BLコーナーは女性の下着屋さんに似た雰囲気があるんですよね。
最近は「腐男子(BLを読む男性たちの総称)」という言葉も広まってきているようですが、私は男女のエロ漫画と同じように無料のサイトなどを使って読んでいます。

本は場所も取りますし、エロ漫画は他人に堂々と見せるものではないのでね(笑)

「エロのストライクゾーンを広げたい」
「アナルの行為に興味がある」
そんな方はぜひBLのエロ漫画を読んでみてください。きっと新しい世界が見えるでしょう。

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